エッセンシャル思考

自己啓発

 この本を読もうとする人の多くが副題である『最小の時間で成果を最大にする』に魅かれて手に取ると思います。今仕事で伸び悩んでいるすべての社会人にピッタリの内容となっています。

 私個人の解釈も含め解説していこうと思います。

作品情報

書 名:エッセンシャル思考
副 題:最小の時間で成果を最大にする
発行日:2014年11月17日 第1刷発行
著 者:グレッグ・マーキューン
邦 訳:高橋璃子
出版所:株式会社 かんき出版
定 価:税抜1,600円
ISBN:978-4-7612-7043-8

作品解説

 本書の内容を一言で言うなら『一点突破』。帯にも書かれていますが、99%の無駄を捨て1%に集中する方法=エッセンシャル思考が書かれています。
 これだけ聞くと昔からよく聞くマルチタスクは駄目だって事でしょ?それくらい知ってるよ、と言うかたも多いと思います。
 しかし当然それだけで終わらないのが本書なのです。マルチタスクが駄目なのはもちろんですが、副題にもある『最小の時間で成果を最大にする』ノウハウが過去の事例をもとに理論的に解説されています。

 エッセンシャル思考ではまず1点に集中するため、吟味することに時間をさきます。よくある仕事で聞く最優先事項が2つ3つあるというあるあるをなくし、本当に自分がやらなければならない1つに絞るということです。
 言葉にすると簡単ですが一つに絞るということは、その他大勢を捨てるということです。サラリーマンならわかると思いますが、人から頼まれた仕事を断るというのはなかなか難しいものがありますが、本書では断る事の重要性、上手な断り方も書かれています。

 本書を読んで私が一番印象に残っているのはトレードオフの考え方です。いわゆる何かを手に入れるためには何かを捨てなければならないというものです。この言葉もよく聞く言葉ですが、改めてトーレードオフの考えの重要さに気ずかされました。完璧主義は身を亡ぼすに似ているかもしれませんね。

 本書にはほかにもいろいろとエッセンシャル思考のメリットやエッセンシャル思考になるための方法がたくさん書かれていましたが、私が要約すると以上のことになります。

まとめ

 本書を読み終えてエッセンシャル思考の良さがわかったつもりでも実際に取り入れるのは難しそうだなと感じたのが率直な感想です。ただし、作品解説でも書きましたがトレードオフ考えは意識するようになり、その分時間を上手に使えるようになったのかなと自分では思っています。

 はっきり言って本書を読んだからといって仕事がバリバリ出来るようになるような特効薬ではありません。しかし、伸び悩んでいる人が変革するきっかけにはなると思います。学生や若い社会人の人よりも中堅の人に読んで貰いたい一冊だと思いました。

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