本当の自由を手に入れる お金の大学

金融関係

 資産形成初心者には必須であり最初に読んで貰いたい一冊です。私自身両学長を知ってから人生変わりました。

作品情報

書 名:本当の自由を手に入れる お金の大学
発行日:2020年6月30日 第1刷発行
著 者:両@リベ大学長
発行所:朝日新聞出版
定 価:税別1,400円
ISBN:978-4-02-331878-6

作品概要

本図書との出会い(本編と関係ない話が多いので飛ばしてもok)

 著者の『両@リベ大学長』、別名『両学長』さんは資産形成やお金の勉強をしている人で知らない人はいないのではないか?と言うくらい金融系のyoutuberでは有名な人です。私は金融系のyoutubeを見ることが多いのですが、他の金融系のyoutuberさんでも両学長の影響を受けた人は多く、動画を見ていても「あ~この人も両学長の影響受けてるなぁー」と思うこともしばしばあります。

 少し私自身の話になりますが、少し前に会社が突然売られる事になりました。社員も20人にも満たない田舎の零細企業だったのですが、本当に急な話でビックリしたものです。いつもの朝礼にて社長から急に発表があったらしいのですが、当時私は運悪く出社前にお客さんとの打ち合わせがありその発表を聞けなかったんですよね。

 会社の経営がうまくいっていなかったのは承知していたのですが、社長も含め幹部数人が集まり毎週会議をしていたにもかかわらず、社員に何の相談もなく会社売却の話を進めていたのは驚きでした。これだけ聞いていたら『そんなの株主なんだから当たり前だろ』という意見が聞こえてきそうですが、社長が普通の社長だったら私も文句はなかったかもしれません。ここでいう普通の社長とは赤字をなんとかしようと努力する社長ということです。

 あるあるすぎて説明するのも馬鹿らしくなるのですが、うちの社長はいわゆる2代目のボンボンであり経営に関しては無能といっても差し支えないと思います。多少難しいと言われる資格を取っているので頭は良いと思うのですが、性格と実務に関してはまるでダメというありさま。我ながら酷い書き方で笑ってしまいます。

 それでも今まではなんで潰れなかったというと、先代(現社長の父親で優秀だったらしい)が亡くなってからは実質やり手の常務が取り仕切って会社はうまくいっていました。現社長も常務には頭が上がらなかったですしね。その常務も数年前に病気により急死し残った社員でなんとか頑張ってきたのですが、社長以外は今まで経営に関わってきていなかったこともあり、ずるずると赤字を改善できなかったのです。

 私としてはいろいろ検討したあげく結果として会社を売却することになっても仕方ないとは思います。平社員にまで相談しろとは言いませんが、せめて幹部の人たちには相談してもらいたかったと思います。しかし、あらためて感じましたが株主の力は絶大で社員の説得むなしく会社は売られることとなりました。

 そんなこともあり会社はあてにならない、というより先のことは分からないと思うようになり漠然とした不安から資産形成に興味を持つようになりました。そんなこともあり暇さえあれば金融系のyoutubeを見たり金融系の図書を読むようになったのです。その中のひとつが本図書である『本当の自由を手に入れる お金の大学』です。

本編の内容説明

  金融系の図書なので時代が進めば合わない内容も出てくるとは思いますが、出来るだけ多くの人に読んでもらいたいと思える図書だと思います。わが子にも時期を見て読ませようと思っているくらいですから。

 内容は資産形成の入門書という感じで特に難しいことは書かれていません。一生お金に困らない5つの力として、貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う、ことをわかりやすく説明してあります。主に貯める、稼ぐ、増やすに重点を置いた内容にはなっていますが、やはりみんなが興味があるのは貯める、稼ぐ、増やすなので商業的には仕方ないのかなとも思います。

 おすすめの節約方法から始まり、副業の始め方やおすすめの投資方法などが書かれています。資産形成に興味を持ち自分でいろいろ調べて実践している人には当たり前の内容ですが、貯めるに関しては、固定費の見直し(格安simや保険の見直し等)、稼ぐに関しては転職や副業のメリットデメリットそして具体的なやり方、増やすに関してはおすすめの投資先や投資の始め方などが具体的に書かれているのでとても参考になると思います。

 値段もそれなりにしますが、中身もカラーで書かれており文章だけではなく絵柄を使いわかりやすく解説してあるところも初心者には最適だと思いました。

 投資の原則として他人の言うことを鵜呑みにせず、自分で考えて自己責任で行うことがありますので両学長の言われていることが絶対ではありません。しかし資産形成を行ううえで一つの正解が書かれていると思うのです。

まとめ

 資産形成に万人共通の答えはありません。人により状況はまるで違うためです。年齢、性別、配偶者の有無、子供の有無、職業、上げればきりがないほど個人を取り巻く状況は違います。そのため、一人一人が自分にあった資産形成のやり方を考える必要があります。

 そうした中で本図書は一つの参考になることは間違いないと思います。私が少し両学長に心酔していることを差し引いても資産形成初心者にはおすすめの一冊だと思います。

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